目薬よくなくす

たまに心臓めっちゃ痛い

非・不完全性が交差する

 

 

 起きたまま月曜の朝の6時になり、すなわち週末が終わろうとしている。

 あれはまだ3月の31日だったらしい金曜日、仕事が終わってから花見の祭りを覗きに行った。福岡城を含む歴史公園である舞鶴公園の裏道から向かっていると、行き帰りする人とすれ違う。なるほど、本当に祭りらしい祭りのようだ、女の子たちは余所行きの恰好で友達と笑っていて、若い恋人たちも多い。

 園内に到着すると広い芝生を屋台が囲んでいる。空も少し暗くなっている中、多くの人は誰かと沿って歩いているのを見ていると、急に自分がここにいるべきではないと感じた。なんとなく少しバッドになった。

 桜は綺麗だった。

 

 自転車で自分の住む区画まで戻ってくると、少し安心した。街の中心部の商業地区とその周りの居住地区のちょうど境界にあるこの区画は、若者も家族連れも行き交うが自分と同じ30歳付近の人が多い。

 自分を含めたその年齢の人たちを勝手に、不完全な人と呼んでいる。ここに永住するつもりのない、今の仕事に満足していない、下積みをしている不完全な人たち。ほら、朝日が昇った今だって外に出ればそんな人たちが不満な目をして街の中心部に向かっていく。それが好きだ。

 自分も、このままじゃいられないと思っている。変わりたいという意思でも、変わるだろうという推測でもなく、変わらずにはいられないという・・・低級な覚悟?

 自分より一回り若い人は眩しく、その光を浴びると過去も同時に襲ってきて枯れてしまいそうになる。一方、その場所に永住することに決めた壮年の人々ばかりが周りにいても、今の自分にとっては変化の無い悲しみしか切り取れない。不完全な人を目に映し、自分も不完全な人の眼に映ると、いい

 

 

[music] demo tape, hagaki / Liberal & Cripple

作品をみて「これ俺がやりたかったことだ」と言ったら負けだと思うから絶対言わないけど、
この曲を聴いたとき これ俺がやりたかったことだ、と思った。